プロレスしよーぜ

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ここ一年ぐらいだろうか、近年まれにみるプロレスブームだ。
なにせ私もプロレスが好き。
好きになったのは確か中学生のとき、
友達のKくんから勧められ、ワールドプロレスリングを見始めたのがきっかけだった。
その頃はまだ新日も不遇の時代で、会場は空席が目立っていた。
その頃から見ているので、メディアで取り上げられるのは嬉しいのだが、なんとなく、なんかなあ~という感覚である。
それというのも、必ず取り上げられるのはプ女子の存在。
女性でも好きな方は昔から好きな方はいたし、それは昔より増えただろう。
だけど、それだけではない、血のにじむような団体の努力などがあるから、一概にそれだけを取り上げるやり方になんとなく、納得がいかないめんどくさいファンなのだ。
そんな影響もあるのか、最近は形だけのプロレス表現が多い気がする。なにかとプロレスという表現が使われてる、プロレスという本質を知らないで。

でも、この人は違った。自分の担当するグループに訳も分からないまま、ミスマスカラスの如くマスクを被せ歌を歌わせ、凶器を振り回させる。
グレートムタのセコンドにつけさせ、毒霧を吹かせる。
自身もレスラーとなり、担当アーティストのライブでリングをたてプロレスをする。
そう、ももクロのプロデューサー川上アキラ氏である。
根っからのプロレスファンで、ももクロに「お前等は猪木だ!」とゲキを飛ばす。果たしてこの会話を世間の何割が理解するのか笑

昨年出版されたももクロ×プロレスという本。
この本は試合と題してももクロメンバーが一人ずつ、プロレス界のレジェンドや今をトキメクスター選手、女子プロのチャンピオンまで多種多様な方々と対談をすると言う内容だ。

この本の最後の試合で川上氏と著者の小島和宏さんの対談が組まれている。
そこで小島さんが川上さんのプロレス的な演出手法を
「本物」を配するのが大事
と語っていた。
近年メディアでは何も知らないまプロレスを表現しようとすることが多い。だけどそれではダメなんだろう。
確かにゴールデンでプロレスをやらない今は分かり難いことも多いし、自分自身興味を持ったときにはゴールデンでは放送してなかった。
だけど、伝える側がそれを怠ったら終わりなきがする。

それは確かに、ライブに越中詩郎さんを呼んできてヒップアタックをしてもらうより、
滑舌が悪いと笑ってたり、バカにするほうが伝わりやすいだろう。
でも、ダメなんだそれじゃあ、やる側が分からないかぎり、プロレスを触ることは。

自身の好きなオードリーの若林さんが「自分がライブでお客さんに楽しんでかえってもらおう。と思ったのは生でプロレスをみた後」とラジオで語っていた。
本物を見て、感じて、敬う。これは本当に大切なんだろう。
目先のおもしろさよりも人生観を変えてしまう存在がプロレスである人がこの世界にはまだたくさんいるのだろう。
そんな本物にこだわったももクロにまんまとはまったのが私。だから、川上さんにはこれからも続けて欲しい。殆どが知らない外国人選手を連れてこようが、その本物志向に誰かしらはついて行くだろう。